医療機関で検査しても原因不明といわれた腰痛(激痛)が上殿皮神経障害

2016年度全日本鍼灸学会北海道大会に参加した。
この中で二日目のパネルディスカッションで井須豊彦先生の「腰痛治療における医療連携」のお話は大変記憶に残った。

 

上殿皮神経障害の手術の模様が動画で公開された。
この時の上殿皮神経障害は上殿皮神経が筋肉の影響で引っ張られたり、締め付けられたりされて、腰に痛みが出ている症例でした。

 

井須先生は、局所麻酔を用いて顕微鏡下で押して場所を確認し締め付けている筋膜を切って開放するというもの。
その場で患者に聞いて痛みが改善したかどうか分かるというのはいい。
動画で、これほど神経を締め付けていたら切除が必要だなと認識しました。

 

あるポイントを指で押すと強い痛みが走る。
いつも感じている痛みやしびれが押すことで表れる。
上体を前や後ろに倒すと痛みが生じる。

 

以前全くお手上げの原因不明の腰痛の方がいました。
何もしなければ痛くも痒くもないのだが、歩いている時や何かの動作で突然激痛に襲われるというもの。

 

仕事にならず休職されていました。
医療関係者だったので整形外科から大学病院での検査でも原因が分からなくて来院された。

 

触診途中で突然の激痛。
今回の井須先生のお話を聞いて上殿皮神経障害の可能性を思い浮かべました。

 

上殿皮神経障害でやっかいなのは、MRIなどの画像検査では診断できません。
またあまり知られていない。
残念ながら私も上殿皮神経由来の腰痛を認知していませんでした。

 

そのマイナーな上殿皮神経障害は、上殿皮神経が腰から殿部(おしりの肉)に分布しており腰痛の原因になるというのです。

 

特徴的な臨床症状と身体所見で診断に至ります。

腰椎の手術をされた後に、症状が残っている方に多い疾患の一つと考えられています。

  • 朝起きる動作や寝返り等の動きで痛みが出る。
  • 中腰や仰向けから起きるときに痛みが出る。
  • 立ち仕事や座った姿勢などの姿勢保持時でも上殿皮神経障害は出ると考えられています。

 

※上殿皮神経障害は後屈、後ろに腰をそらすと腰痛が増強することが多いのですが前かがみでも腰痛が出ることがあります。

 

歩行してると突然の腰痛や脚に症状が出て歩けなくなるいわゆる腰痛性跛行(はこう)になってしまうのも特徴と考えられています。

痛みの場所

腰骨(骨盤の上)の「腸骨稜」という部分の骨盤上縁で正中(背骨の真ん中)から7センチほど外側にあります。

  • 押すと痛みが存在していることを確認されることがあります。
  • 重度のこの腰痛の場合、押すと放散する。

 

前述した来院された方はこのタイプではなかったのかと思った次第です。

上殿皮神経障害の判断は脳神経外科・脊髄

 

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